整骨院で使われる温熱療法の仕組みと効果
こんにちは。
かんのんちょう鍼灸整骨院の平田です。
今回は「整骨院で使われる温熱療法の仕組み」と「その効果」についてお話しします。
温熱療法は、文字通り“温める”ことで体の治癒力をサポートする施術方法です。痛みやこりの改善、血行促進などを目的に、整骨院ではさまざまな症状に活用されています。どのような仕組みで体に働きかけ、どんな効果が期待できるのか、詳しく見ていきましょう。
温熱療法とは?
温熱療法とは、体の一部または全体を温めることで、血液やリンパの流れを促し、筋肉の緊張を和らげる治療法です。整骨院では、以下のような方法で温熱を加えます。
代表的な温熱療法の種類
- ホットパック
温めたパックを患部に当てる方法。柔らかな温感で深部まで温めます。 - 赤外線療法
赤外線ランプを使い、皮膚から深い部分まで熱を浸透させます。 - 超短波療法
電磁波によって体内の深い組織を温める方法。より深部の温熱が可能です。
これらの方法は、症状や目的に応じて使い分けられます。
温熱療法で期待できる効果
温熱療法は、体のさまざまな不調に対して次のような効果が期待できます。
1. 血行促進
- 血流が良くなることで、酸素や栄養が患部に行き渡りやすくなる
- 老廃物の排出も促され、回復力が高まる
2. 筋肉の緊張緩和
- 温めることで筋肉の硬直がほぐれやすくなる
- 慢性的な肩こりや腰痛の緩和につながる
3. 痛みの緩和
- 温熱による神経の働きの抑制で痛みを感じにくくなる
- 関節痛、神経痛などにも用いられることがある
4. リラクゼーション効果
- じんわりとした温かさで自律神経のバランスを整え、心身がリラックスしやすくなる
このように、温熱療法は単に“温める”だけでなく、体に多角的に働きかける方法です。
整骨院での温熱療法の流れ
整骨院では、温熱療法を単独で行うこともありますが、他の施術と組み合わせて行うことが一般的です。流れは次のようになります。
1. 施術前のカウンセリング
- 痛みの場所や強さ、症状の経過を確認
- 適切な温熱療法の種類を選択
2. 温熱機器の使用
- ホットパックや赤外線機器を使用し、10〜20分程度患部を温める
- 必要に応じて温度や時間を調整
3. その後の施術
- 温めたことで筋肉がほぐれやすくなり、手技療法やストレッチの効果が高まる
- 施術後の状態確認と自宅でのケア方法をアドバイス
温熱療法は「施術前の準備」として行うことで、後の施術効果を引き出すサポートにもなります。
温熱療法が向いている症状・注意が必要な場合
温熱療法は、次のような方に特に適しています。
適しているケース
- 慢性的な肩こりや腰痛
- 筋肉の張りや硬直
- 関節の軽度の痛み
- 冷えによる体のだるさ
一方で、次のような場合は注意が必要です。
- 急性の炎症がある(腫れ、熱感が強い)
- 発熱している
- 感覚障害や血流障害がある部位
症状によっては温めることで悪化することもあるため、自己判断せず、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
まとめ|温熱療法で体の巡りを整え、痛みの緩和を目指そう
整骨院での温熱療法は、血行促進や筋肉の緊張緩和、痛みの軽減など、体の自然な回復力を引き出すサポートとして活用されています。
他の施術と組み合わせることで、さらに高い効果が期待できるのも特徴です。
「慢性的なこりがつらい」「筋肉の張りが取れない」「冷えが気になる」と感じている方は、ぜひ一度、温熱療法についてご相談ください。体の状態に合わせた施術で、健康な体作りをサポートいたします。