労災で整骨院の施術は受けられる?適用条件と手続きの流れ
みなさんこんにちは!
かんのんちょう鍼灸整骨院です。今回は「労災で整骨院の施術は受けられる?適用条件と手続きの流れ」についてお話しさせて頂きます。
仕事中や通勤中にケガをしてしまった場合、「労災保険(労働者災害補償保険)」を利用して、整骨院での施術を受けることが可能 です。
「整骨院でも労災が使えるの?」「どんなケガが対象になる?」「手続きはどうすればいい?」と疑問に思う方も多いと思います。
今回は、労災保険が適用される条件や整骨院での施術内容、手続きの流れについて詳しく解説 します。
整骨院で労災保険が適用される条件
1. 仕事中または通勤中に発生したケガであること
労災保険が適用されるのは、「業務災害」または「通勤災害」に該当する場合のみ」 です。
【適用されるケース】
- 業務中のケガ(例:重い荷物を持ち上げた際に腰を痛めた)
- 職場での転倒や衝突によるケガ(例:階段で転んで足を捻挫した)
- 通勤中の事故(例:通勤途中に自転車で転倒し、肩を打った)
【適用されないケース】
- 私用での移動中のケガ(例:昼休みに外食に行く途中で転倒)
- 業務とは無関係な行動でのケガ(例:職場で運動中に負傷)
事故やケガが発生した場合、会社に報告し、「労災認定」を受けることが必要 です。
2. 労災保険の申請手続きを行うこと
労災保険を利用するためには、必要な書類を提出し、手続きを行う必要があります。
【手続きが必要な理由】
- 労災であることを証明し、適切な補償を受けるため
- 施術費用を全額負担しなくて済むようにするため
労災の申請は、勤務先を通じて行うのが一般的 ですが、会社が対応しない場合は、労働基準監督署に直接相談することも可能 です。
整骨院で受けられる労災保険適用の施術
1. 手技療法(筋肉・関節の調整)
業務中や通勤中のケガによる痛みや違和感に対して、手技療法を用いて筋肉や関節のバランスを整えます。
【施術のポイント】
- 捻挫・打撲・筋肉の炎症を和らげる
- 血流を促進し、回復を早める
- 痛みを軽減し、動きをスムーズにする
2. 骨盤・姿勢の矯正
腰痛や関節の痛みが続く場合、骨盤や背骨のバランスを整えることで、痛みの軽減をサポート します。
【施術のポイント】
- 体の歪みを改善し、負担を分散させる
- 再発防止のために姿勢指導を行う
- 正しい姿勢を維持しやすくする
3. 電気治療・温熱療法
炎症や痛みが強い場合、電気治療や温熱療法を組み合わせることで、より効果的な回復が可能 です。
【施術のポイント】
- 痛みのある部位の炎症を抑える
- 筋肉の緊張をほぐし、血流を促進する
- 早期回復をサポートする
労災保険の申請手続きの流れ
1. 会社に報告する
ケガをしたら、まずは勤務先に報告し、「労災申請をしたい」ことを伝えます。
【報告時のポイント】
- いつ・どこで・どのようにケガをしたかを正確に説明する
- 必要な書類の準備を依頼する
2. 労災の申請書を用意する
整骨院で施術を受けるためには、労災保険の申請書(「療養補償給付たる療養の給付請求書」)が必要 です。
【必要な書類】
- 業務災害の場合:「様式第5号」(会社が作成)
- 通勤災害の場合:「様式第16号の3」(本人が作成)
※書類は労働基準監督署または厚生労働省のHPからダウンロードできます。
3. 整骨院で施術を受ける
申請書を持参し、労災保険を利用して施術を受けます。
【手続きの流れ】
- 申請書を整骨院に提出
- 必要に応じて、整骨院が書類を記入・管理
- 施術を開始し、経過をみながら治療を進める
※事前に整骨院が労災対応しているか確認しておくとスムーズです。
4. 費用の請求と施術の継続
労災保険を利用すると、自己負担なしで施術を受けることができます。
【注意点】
- 労災が適用されない場合は、自費診療になることがある
- 会社が労災申請に協力しない場合は、労働基準監督署に相談できる
まとめ|労災で整骨院の施術を受けるには?
- 仕事中や通勤中のケガ(業務災害・通勤災害)は、労災保険が適用される
- 適用されるためには、会社に報告し、必要な申請書を提出する必要がある
- 整骨院では、手技療法・骨盤矯正・電気治療などを通じて、痛みの改善をサポート
- 労災の手続きが難しい場合は、労働基準監督署に相談することも可能
仕事や通勤中のケガでお悩みの方は、早めに適切な施術を受けることで、早期回復につなげることができます。 労災の適用について不安がある場合は、ぜひ整骨院や専門機関にご相談ください!